対談・インタビュー
Legal Professionals
臨床法学教育特集

Art Law - 芸術法への招待
-NPO 『Arts and Law』代表 作田知樹氏に聞く-
2006.5.30 Arts and Law事務所にて収録

<目次>
1.はじめに
2.インタビュー
(1)芸術法とは何か
(2)ALの役割
(3)芸術法分野の具体的な問題
(4)行政の文化政策の問題点
(5)アーティストたちへの思い
(6)ロースクール生とローレビューに向けて
文末脚注


1.はじめに

 Art Law(芸術法)−それは、表現活動に関わるあらゆる法律問題を総称する新しい法分野である。我々は、普段の日常生活の中で、多くの表現活動及び表現者による創作物に囲まれて暮らしている。映画、音楽、絵画、文学、建築といったいわゆる「芸術」以外にも、毎朝起こしてくれる目覚まし時計、朝食を食べるための食器、腰掛ける椅子やテーブル、歯を磨くための歯ブラシにいたるまで、全て表現者による創作物である。そして、創作物の多彩さに比して、それにまつわる法律問題も極めて多種多様なものとなる。
  しかし、日本では、これらの表現活動に関する法務のノウハウはいまだに十分に整備されているとは言えず、専門の法律家も極めて少ないのが現状である。特に企業に所属しない個人のアーティストたちは、ときに劣悪な条件で契約をせざるをえず、自らの創作に対する報酬すら支払われないこともある。
  そこで、表現者たちの創作活動を法的側面から支援するために設立されたのが、NPO「Arts and Law」注1 (以下、「AL」とする)である。今回は、ALの代表であり、かつ一橋大学法科大学院の学生でもある作田知樹氏に、ALの活動、現代の芸術法に関する法律問題、芸術法とロースクール制度等についてお話を伺った。(文責:平岡 留奈)


sakuta 作田 知樹(さくた・ともき)
Arts and Law 代表/Executive Director
行政書士
東京芸大先端芸術表現科(IMA)卒業後、一橋大学大学院法務研究科入学
特定非営利活動法人 NPOコミュニティデザイン協議会メンバー

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