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「早稲田リーガルコモンズ法律事務所」について

――早稲田リーガルコモンズ法律事務所(以下コモンズ)はどのような経緯で設立されたのでしょうか?

河﨑:元々早稲田大学ロースクールの学生だった頃から、同期と将来一緒に仕事をしたいということを言っていたんですが、最初はそれぞれ修行した方がいいということで、暫くは別の法律事務所に勤務していました。去年(2012年)の3月、登録して3年くらい経ったときに事務所を決めようということになって、場所を決めて申し込みに行ったら、その日の朝に埋まっちゃったんです。振り出しに戻ったと思ったところに、ご縁がありまして石田眞先生[1]のご紹介で遠藤賢治先生[2]にお会いすることになりました。そうしたら意気投合して。遠藤先生は理念を立てて、僕らが法律事務所の中身を作る。それに早稲田大学が協力をして、僕らは早稲田大学の教育にも協力をする。そして、早稲田の修了生の中で志を同じくする人がいれば事務所に参加してもらうという形で、いわば法律事務所とロースクールの間で利益還元の構造を作るという話をその場でしまして、今に至る、というわけです。

――早稲田リーガルコモンズ法律事務所は早稲田大学ロースクールと提携する中で具体的にどのような活動をしているのでしょうか?

河﨑:一番大きいのは、コモンズプログラムという形で、常設のエクスターンシップをやっています。通常のエクスターンというのは夏と春にそれぞれ2週間程度法律事務所などに行くということになっていますが、我々は、通年で、毎月基本的に2人から5人を事務所に受け入れて、我々と一緒に事件を見るという経験してもらうという活動を行っています。
 さらに、これは別に大学と何か協定を結んでいるわけではないですが、早稲田ロースクールの修了生を数名アソシエイトという形で2年間受け入れて、トレーニングして、法律家としての基礎的な素養を身に着けてもらう手助けをしていくという取り組みをはじめています。

――竹内先生にもこちらの事務所に参画された当時のお話をお聞きできますか。

竹内:私はこれまで国会での立法活動を中心にやってきたんですが、村方さんとのご縁、そして学生への指導を行う事務所の特色、なにより新しいことをやろうという渦に入っていきたいという思いで、ご一緒させて頂くことになりました。当事務所はロースクール制度との親和性があり、ロースクール教育にも携わっていきたいという人が集まっているので、価値観が近い人と色々な話ができるというのが楽しいですね。
 とりわけ、ロビイング分野で活動している弁護士が多く集まっており、政治や政策の情報交換が日常会話として行われていることに楽しみを感じています。私自身の取り組みとして、現在は、通常の業務に加えて、日本弁護士政治連盟という組織で活動しています。それは弁護士としての活動でありつつ、政治との関わりでもあります。
 弁護士と政治との関わりというのは、さまざまで、例えば議員秘書、自治体職員や官僚になる弁護士もいますが、他方で、あくまで弁護士として活動する中で弁政連やロビイング活動などを通じて政治と関わるというやり方もあります。河﨑さんは運動論としてのロビイング活動として、サフランの活動をされているということになると思います。


[1] 早稲田大学大学院法務研究科教授。専門は労働法。
[2] 名古屋学院大学法学部教授。元裁判官・早稲田大学大学院法務研究科教授。

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