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おわりに~法曹志望者へのメッセージ

――今後、リーガルコモンズ法律事務所をどのような事務所にしていきたいと考えているのでしょうか?

河﨑:僕ら自身がまだまだ成長の途上にある年齢だしキャリアの浅さなので、それぞれ関心があることを思う存分やっていく基盤のようなもの、プラットホームのようなもの、それはまさに共有財(コモンズ)というか、入会地にある井戸のようなものを作りたい。人が自然とそこにあつまるような、ね。
 それと、法曹業界って新卒を受け入れるマーケットが狭いんです。なぜなら教育しないと使い物にならないから。でもそれが一定の年数実務を経験して、それなりに一通りできるっていう人は、むしろ引く手数多になっていきます。だからむしろ法曹業界はセカンダリーマーケットの方が広いかもしれないと思っています。そういったところにうちの事務所から優秀な人材を供給していくということができたらいいなと思ってます。
 また、折角これだけ色々なバックグラウンドを持った、しかも若い人たちが集まって作った、挑戦することに前向きな事務所なので、新しい取り組みというのに、どんどん挑戦していきたいと思っています。その1つが、託児法律相談。子供を連れても、託児料無料で受けられるっていう法律相談を定期的に開催するっていうのは初めてだと思います。また「毎月15日は遺言の日」という取組みを始めて、その遺言の日には無料で、遺言関係の相談を、電話相談を含めて受けられるような体制を作っていきます。さらに遺言の関係でいえば、単に遺言書くだけじゃなくて、「映像遺言」という、動画でメッセージを残してそれを相続人の人に届けてあげる、というサービスを始める予定です。こういうのは個人の法律事務所ではなく弁護士法人だからこそできることだと考えています。

――最後に、このホームページはこれから法曹になろうとするロースクール生や学部生の方々も多く見てると思いますので、そういった方々へのメッセージをお願いできますか?

河﨑:今は法律家という存在が魅力がないと思われている時代になったと思うんですね。弁護士になっても仕事が無いんじゃないか、あるいは就職がないんじゃないかということもすごく語られているし、弁護士以外にも知的職業っていうのが色々ある中で業界全体の魅力が薄れているというか、地盤沈下しているところがあると思うんですよね。
 ただ、1つ伝えたいメッセージがあるとしたら、僕自身、転職してこの業界に来て5年間弁護士やって思うのは、こんなに面白い業界はないっていうことですね。というのは、金銭的な実入りも、コツコツまじめにやれば、僕は全然悪いと思わないし、それ以上に、やりがいというのは圧倒的にありますね。
 弁護士ってユーティリティプレイヤーなんですよ。例えばさっき言ってたロビイングみたいな場でも、弁護士でない人がやるのと弁護士がやるのとでは全然違うところがあると思います。社会人経験者の方ならわかってくれると思いますが、世の中ってまず入り口に入るのが大変なんですよ。そしてその入り口に入るという点では弁護士というのは信用があるので、それを上手く生かしていって、ビジネスでも社会運動でも自分たちのやりたいことを、実現していく喜び、楽しさというのは、弁護士でなければできないことだと考えています。
 だから、弁護士という職業のプラスの面や、今も十分目指すに値するものであるということは伝えたいことかなと思います。

――今日は長時間にわたりありがとうございました。

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